育毛新薬を開発してるFollica社について、先日11百万ドルのシリーズB投資を獲得したというニュースをお伝えしましたが、その件に関連して海外のハゲ情報サイト「Tressless.com」に興味深い記事が掲載されていたのでお伝えします。

まずは、同社のCEOであるDaphne Zoharがビジネス・ライフサイエンス系の情報サイト「Xconomy.com」の取材を受けた話題から。

Xconomy.comの記事中でDaphne Zoharは今回のシリーズB投資ラウンド実施について以下のように語っています。

「我々の研究は非常に順調に進んでいます。我々はバイオベンチャー業界で非常に高い注目を集めていますが、数ヶ月前にシリーズA投資ラウンドを終わらせたところでした。その時点で今後数年間は投資を受ける予定がありませんでしたが、さらなる投資を受けることが研究開発を加速させると判断し、Polaris Ventures(投資ファンド)をパートナーとしてシリーズB投資ラウンドを行いました。」

さらに、Zoharは今年の1月にシリーズA投資ラウンドを終わらせた際にも、Xconomy.comの取材に応じていました。こちらも興味深い内容なので、次のエントリで翻訳してみたいと思います。

Follicaの成分が明らかに

さて本題です。Tressless.comの編集者がWIPO(World Intellectual Propaty Organization)に登録されていたFollica社の特許情報を見つけたため、Follicaの(正確にはFollicaが開発している育毛技術の)成分などの情報が明らかになりました。原文は長文すぎて読むのに時間がかかりそうなので、Tressless.comにまとめられていた情報を紹介します。

医薬品成分の名称については、まったく知識がないので説明はできません。単語からGoogle検索結果へのリンクを張っておくので興味があれば調べてください。参考になりそうな日本語情報が見つかったものに関しては、カタカナ単語から参照サイトへのリンクを張っておきます(時間がかかるわりにメリットがないので途中で止めました)

Follica成分表

微粒子EGFR阻害剤 leflunomide, Gefitinibゲフィチニブ), erlotinibエルロチニブ, lapatinibラパチニブ), canertinib, vandetanibバンデタニブ), CL-387785, PKI166, pelitinib, HKI-272, or HKI-357
抗ヒスタミン剤 mepyramine, diphenhydramineジフェンヒドラミン(pdf)), or antazoline
抗炎症剤 corticosteroids, NTHEs, or COX-2 inhibitors
レチノイド 名称未定
抗男性ホルモン剤 finasteride(フィナステリド), flutamide(フルタミド), diazoxide, l lalpha-hydroxyprogesterone, ketoconazole(ケトコナゾール), RU58841, dutasteride(デュタスリド), fluridil, or QLT-7704
免疫抑制剤 cyclosporine, tacrolimus, rapamycin, everolimus, or pimecrolimus
チャンネル開口剤 minoxidil(ミノキシジル), diazoxide, or phenytoin
抗生物質 unnamed
抗菌剤 benzyl benzoate, benzalkonium chloride, benzoic acid, benzyl alcohol, butylparaben, ethylparaben, methylparaben, propylparaben, camphorated metacresol, camphorated phenol, hexylresorcinol, methylbenzethonium chloride, cetrimide, chlorhexidine, chlorobutanol, chlorocresol, cresol, glycerin, imidurea, phenol, phenoxyethanol, phenylethylalcohol, phenylmercuric acetate, phenylmercuric borate, phenylmercuric nitrate, potassium sorbate, sodium benzoate, sodium proprionate, sorbic acid, or thiomersal

上のすべての成分が含まれるということではなく、各作用ごとに記載されている成分から一つもしくは数種類が選ばれるようです。

上の成分の中で注目すべきなのは、EGFR阻害剤でしょう。EGFR阻害剤としてあげられている成分はすべて、現在抗がん剤として用いられている、もしくは治験の最終段階にある成分です。これらがFolicaが目指す毛包の再生とどのように関係しているのか、詳細の発表が待ち遠しいです。

また、抗男性ホルモン剤としてフィナステリドやフルタミド、RU58841、チャネル開口剤としてミノキシジルなど、おなじみの育毛剤の名前がみられるのも興味深いですね。

さらに、WIPOの特許文書中に「Kit」という単語が使われていることから、Tressless.comの編集者は以下のように考えています。

興味深いのがWIPOの文中で「Kit」についての記載があるということだ。これはかなりの確率でFollicaが自宅で使えるセルフ育毛キットのような形の製品であるということ示していると思う。

Tressless.comは特許文書について以下のようなコメントで締めくくっています。

最大の疑問、「Follicaで生えた髪の毛はDHTに耐えることができるのか」という問題は依然として明らかにされていない(Follicaはこれについて自信があるといっているが)。とはいうものの、Follicaはさらなるバックアップを手に入れ、我々はついに未来の毛髪科学の時代に足を踏み入れようとしているのだ。

私は、足からではなく、頭から突っ込みたいです。

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